【12月7日 AFP】米コーネル大学(Cornell University)と移民制度の改革を推進するロビー団体「Fwd.us(フォワード・アス)」は6日、米国の成人の半数近くに刑事施設に収監された経験のある肉親がいるとの調査結果を発表した。

 調査は2018年夏、全米で成人4041人を対象に電話とオンラインで実施。その結果、刑務所か拘置所で最低1晩過ごしたことのある肉親を持つ人の割合は米成人の約45%、人数にしておよそ1億1300万人に上ることが分かった。

 また成人の7人に1人は1年以上収監された経験のある肉親がおり、34人に1人は10年以上収容経験のある肉親がいるという。そして38人に1人、推計650万人に現在収監されている肉親がいるという。

 さらに収容経験のある肉親がいる人の割合は黒人の方が白人より1.5倍高く、収容期間が1年以上になると割合は3倍に増えることも判明した。

 調査結果を記した報告書は、「たとえ短期間の収容でも、人々の生活に壊滅的な影響を及ぼしかねないことが研究で示されている」と指摘している。(c)AFP