■性とテクノロジー

 だが、あらゆるものがインターネットでつながっている現代世界では、性とテクノロジーが、特に女性にとって危険な組み合わせとなる可能性がある。

 過去に付き合っていたパートナーが性的なメッセージや写真をインターネットに流出させるケースはあまりに多く、その行為を表す「リベンジ(復讐<ふくしゅう>)ポルノ」という新語が作られた。英国や日本、米国の40州など、世界中のさまざまな国や自治体がリベンジポルノを違法としている。

 マチスモ(男性優位主義)と女性に対する深刻な暴力の長い歴史を持つメキシコでは、リベンジポルノが違法とされる州は8州だ。国連(UN)によると、同国では毎日7人の女性や少女が殺害されているという。

 ルチャドラスの創設者で、ワークショップを主催したルル・バレラ(Lulu Barrera)さんは「リベンジポルノは真の攻撃で、プライバシーの侵害行為。メキシコでは大規模かつ組織的なレベルで国中にまん延している」と指摘した。

 リベンジポルノによって女性が辱しめを受ける対象になってはならないと、バレラ氏は断言する。「セクスティングする女性は用心が足りないとか、自分を性的に表現するべきではないといった考え方は、女性を悪者にし、再び被害者にすることです」と、バレラさんは述べた。