■情報流出リスクの「サプライチェーン化」

 しかしその一方で、オーストラリアとニュージーランドは5G通信網でのファーウェイ製品の使用を禁じ、英携帯キャリア最大手BTも今月5日、現行サービスの中核を担う第4世代(4G)通信網からファーウェイ製品を排除すると発表している。

 米国の当局や議員らは長年、中国が自国のIT企業を用いて企業秘密を盗んでいる恐れがあるとの懸念を表明してきた。2015年に米政府職員ら数百万人分の個人情報が流出した事件でも、背後にいると考えられているのは中国政府だ。

 今年に入ってからは、米企業向けに製造した中国製の機器に「スパイチップ」が組み込まれていたことが報じられ、情報流出リスクが「サプライチェーン化」していることも考えられると指摘された。ただ、被害に遭ったとされる企業は、報道の内容は事実ではないと主張している。(c)AFP/Rob Lever