【12月7日 AFP】ボクシングの元世界王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)は6日、大みそかに行われるキックボクサーの那須川天心(Tenshin Nasukawa)との一戦について「楽しませることが全て」だとの認識を示した。

 米ラスベガスの練習拠点で記者会見を開いたメイウェザーは、「一味違う」試合のモデルとなる可能性がある、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)でのファイトを楽しみにしていると話した。

 今回のエキシビションマッチは3分3ラウンドのボクシングルールで行われることになっており、フルラウンドを戦いきった場合の判定はない。また、ジャッジの立ち合いはなく、勝敗は公式記録として残らないことになっているほか、体重リミットは147パウンド(66.68キロ)で、8オンス(226.8グラム)のグローブが使用されるという。

 メイウェザーは「楽しませることが全てだ」「9分間のエンターテインメント。俺はエンターテインメントビジネスの世界にいる」とコメント。同選手の広報担当者もニュースリリースで、「これは真剣勝負になるが、ボクシングや総合格闘技(MMA)の記録には残らない」と述べている。

 一方、フェザー級キックボクサーとして27戦無敗(21KO)を誇る20歳の那須川もラスベガスでの会見で、日本国民が今回のイベントで自分を応援してくれることを期待していると明かし、「まず日本人でメイウェザー選手と戦ったことのある選手がいないので、そういう中で日本のアスリート代表として立ち向かいたい」「格闘技界をはじめ、日本全国や世界中をこのファイトにひきつけたい」とコメントした。(c)AFP