【12月5日 時事通信社】中国の習近平国家主席は4日、ポルトガルの首都リスボンでレベロデソウザ大統領と会談し、習氏が主導するシルクロード経済圏構想「一帯一路」に向けた協力強化で一致した。習氏は5日、スペイン、アルゼンチン、パナマを含む4カ国歴訪から帰国の途に就く。

 習氏は会談で、「『一帯一路』の枠組みの協力を全面的に強化し、相互の接続を促進する必要がある」と強調。大統領は「ポルトガルは『一帯一路』の陸上・海上ルートで欧州の枢軸になりたい」と応じた。

 中国は友好国のポルトガルの港を欧州の主要な玄関口の一つと位置付け、物流ルートを構築する考え。同国を取り込んで欧州連合(EU)諸国との関係強化も図る。

 マカオは来年12月、ポルトガルから中国への返還20周年の節目を迎える。習氏はポルトガル紙ディアリオ・デ・ノティシアスに寄稿し、「両国は平和的協議を通じ、歴史的なマカオ問題を適切に解決した」と主張した。

 一方、習氏は2~3日、昨年6月に台湾と断交し、中国と国交を結んだ中米パナマを初訪問。台湾が外交関係を持つ17カ国のうち9カ国は中南米地域に集中しており、中国はパナマとの関係強化で、9カ国を揺さぶる狙いもある。(c)時事通信社