【12月5日 AFP】2019年シーズンのテニス四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)に、前回大会を欠場した女子のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、また負傷しがちなラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)らが出場を表明し、現時点では男女ともにランキング上位100人がほぼそろうことになった。

 2017年の全豪を妊娠8週の体で制したセレーナは、出産後に復帰した2018年シーズンは、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で決勝に進出したものの優勝はならず、グランドスラムの優勝回数を23回から伸ばすことはできなかった。しかし今年は全豪にも出場し、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ24勝目を目指すことになる。

 大会ディレクターを務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は5日、「現在ランキング16位のセレーナ・ウィリアムスが、待望のメルボルン復帰を果たす。長女を身ごもったまま優勝した2017年以来の出場だ」と話した。

 衰えを知らないロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と、キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)の前回覇者二人や、フェデラーのライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)も戻ってくる。

 タイリー氏は「前回王者が見られるのはいつだって特別なもの。特にキャロラインは昨年大会がグランドスラム初戴冠だったから、2019年もぜひスタートダッシュを飾りたいと思っているだろう」「そしてもちろん、ロジャー・フェデラーもメルボルンには特別な思い出がある。6回の優勝は、他にノバクとロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏しか成し遂げていない快挙だ」と話している。

「ラファとも連絡を取っているが、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)でシーズンを切り上げて以来、状態は完全に戻っていて、オーストラリア到着が待ちきれないそうだ」

 主催者によれば、女子は上位102人、男子は101人が出場を表明している。女子のトップ100では唯一、先日引退を表明した74位のアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska)だけが出場しない。(c)AFP