【12月5日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は4日、2018年の世界最優秀選手を発表し、男子はマラソンのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)、女子は三段跳びのカテリネ・イバルグエン(Caterine Ibarguen、コロンビア)が選出された。

 キプチョゲは9月の第45回ベルリン・マラソン(45th Berlin Marathon)で、それまでの記録を78秒も上回る2時間1分39秒の世界新記録を樹立した。1回のレースでこれだけ世界記録が縮まったのは、1967年にデレク・クレイトン(Derek Clayton、オーストラリア)氏がそれまでの記録を2分23秒更新して以来となった。

 現代マラソン最強の選手と称される34歳のキプチョゲは、5000メートルで世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)の金メダルと銀メダル、五輪の銀メダルと銅メダルを獲得するなどトラックで実績を残した後、マラソンに転向。

 2013年のハンブルクマラソン(Hamburg Marathon)でデビューを飾り、11戦10勝とマラソン界を席巻している。優勝したレースは2016年のリオデジャネイロ五輪の他、ベルリンとロンドン・マラソン(London Marathon)が3回ずつを数え、他にハンブルク、ロッテルダム・マラソン(Rotterdam Marathon)、シカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon)を制している。

 一方、こちらも34歳のイバルグエンは、中央アメリカ・カリブ海大会(Central American and Caribbean Games 2018)で三段跳びと走り幅跳びの2冠を達成すると、わずか24時間の間に別の都市で行われた大陸別対抗戦のIAAFコンチネンタルカップ(IAAF Continental Cup 2018)とダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2018)ファイナルの両方で優勝を飾った。(c)AFP