【12月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、米中貿易紛争の解決に向けた両国の協議について、当初発表された90日の期限を延長し、より長期にわたって話し合う可能性を示唆した。

 トランプ氏は協議での大きな成果を約束する一方、両国が合意できない場合追加関税を課す恐れがあるとも述べた。追加関税となれば米国の消費者や企業にさらなる経済的打撃となりそうだ。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で自身を「タリフマン(関税の男)だ」とし、中国に米市場で販売する「特権への対価」を支払わせることをいとわないと述べた。

 さらに同氏は、輸入品への関税で米国に数十億ドル(約数千億円)がもたらされており、「米国を再び豊かにする」ことになるとの主張を繰り返した。だが米国の消費者や企業は原価や価格の上昇という形で関税を支払っている。

 トランプ氏は1日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と会談し、両国間での数千億ドル(数十兆円)分の輸入品に対する関税の応酬を停止する合意に向け取り組むと発表していた。

 トランプ氏は一連のツイッターへの投稿で、「中国との交渉は既に始まっている。延長されない限り、習国家主席とのアルゼンチンでのすばらしくとても温かい夕食の日から90日で交渉は終了する」と述べ、協議の期限が3月1日以降に延長される可能性を示唆した。(c)AFP/Heather SCOTT