【12月4日 AFP】内戦が続くイエメンで、サウジアラビア率いる連合軍が支援する暫定政権と、イスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装組織フーシ派(Huthi)が、スウェーデンで予定されている和平協議に先立ち、数千人規模の捕虜交換を行うことで合意した。関係筋が4日、明らかにした。

 政府関係者がAFPに語ったところによると、この合意は国連(UN)のイエメン担当特使、マーティン・グリフィス(Martin Griffiths)氏の現地訪問中に結ばれたとされ、暫定政権側の1500~2000人と、フーシ派側の1000~1500人の捕虜が対象になるという。

 これを受けて赤十字国際委員会(ICRC)は、「紛争に関連して拘束された人々の解放と移送、帰還に向けたイエメン当事者間の合意を歓迎する」と述べ、ICRCがこの捕虜交換の監督と調整に当たることを明らかにした。

 同政府関係者によると、実施の時期はスウェーデンでの和平協議後になる見通しだという。(c)AFP