【12月4日 AFP】米ニューヨークを訪れた英国人カップルの男性が、10年間交際してきた女性にロマンチックなプロポーズをしたものの、その時に渡したダイヤの指輪が道路の格子の間から地下に落ちてしまうという不運に見舞われた。

 しかし幸いインターネットの力で、2人にハッピーエンドが訪れた。

 ジョン・ドレナン(John Drennan)さんはニューヨークのセントラルパーク(Central Park)で、長年の交際相手のダニエラ・アンソニー(Daniella Anthony)さんにひざまずいて結婚を申し込んだ。アンソニーさんはプロポーズを受け入れた。

 しかし2人が英BBCに語ったところによると、指輪のサイズがアンソニーさんに合っていなかったという。

「大き過ぎると言ったのに、ジョンが着けてほしいと言い張るから」とアンソニーさん。

 その後2人がタイムズスクエア(Times Square)を散歩していると、指輪がぽろりと抜け落ち、格子の間から地下へ落ちてしまった。

 ドレナンさんは、指輪が落ちた瞬間が今もはっきりと目によみがえるという。「1回…2回弾んで、消えてしまったんです」

 2人は警察に通報。警察が格子を開け、数時間にわたって捜したものの指輪は見つからなかった。あえなく2人は帰途に就き、新しい指輪を買おうと話し合った。

 ここでインターネットが力を発揮する。

 ニューヨーク市警(NYPD)がついに指輪を発見。1日にはソーシャルメディア上に2人と指輪の写真を公開し、捜索活動を開始した。警察は指輪の洗浄も済ませていた。

 一件落着したのは翌2日。NYPDはツイッター(Twitter)に、「その(今ようやく)幸せなカップルは帰国してしまったが、皆さんのリツイートのおかげで、われわれが捜していることに気付いてくれた! 指輪の返却方法を調整中。おめでとう!」と書いた。

 映像は、NYPDが公開した監視カメラの映像のほか、見つかった婚約指輪などの写真。11月30日撮影。(c)AFP