【12月4日 AFP】南米ウルグアイのタバレ・バスケス(Tabare Vazquez)大統領は3日、ペルーのアラン・ガルシア(Alan Garcia)元大統領(69)による亡命申請を却下したと明らかにした。汚職疑惑の渦中にあるガルシア氏は同日、保護を求めて滞在していたリマにあるウルグアイ大使館を退去した。

 バスケス大統領は首都モンテビデオで記者会見を開き、ウルグアイ政府がガルシア氏の亡命申請の内容とペルー政府が提出した書類を審査し、申請却下の決定をしたと説明した。

 ガルシア氏は、ブラジルの建設大手オデブレヒト(Odebrecht)から賄賂を受け取った嫌疑がかけられている。捜査を行っていたペルーの裁判所が出国禁止を命じた後、11月17日にウルグアイ大使館に駆け込んだ。

 ガルシア氏は中道左派アプラ党(APRA)の党首を務め、大統領を2期務めた。自身が政治的迫害の標的になっていると主張したが、ペルーのマルティン・ビスカラ(Martin Vizcarra)大統領はその主張を退けている。(c)AFP