【12月4日 AFP】2日に行われたイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の試合で、PKから先制点を決めたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が相手サポーターの陣取る前で喜んだ際、ピッチにバナナの皮を投げ込んだ1人が逮捕された。

 アーセナルが記憶に残る一戦を4-2で勝利した後、英ロンドン警視庁(Metropolitan PoliceScotland Yard)は7人を逮捕したと発表した。

 英PA通信(Press Association)によれば、そのうち1人はアウェーのゴール裏からバナナの皮を投げ入れたために逮捕されたという。

 トッテナムの広報担当者は「このような振る舞いはまったく受け入れられるものではなく、問題になっているサポーターは入場禁止の処分が下される」と明かした。

 残りの6人は公序良俗を乱したとして逮捕され、少なくとも2人は試合中に発煙筒をたいたアーセナルサポーターとみられている。

 アーセナルやイングランド代表でFWとしてプレーし、現在は英BBCで解説を務めるイアン・ライト(Ian Wright)氏は「トッテナムとの試合では相手サポーターからたくさんののしられた。しかし、人種差別的なものは一切なかった」とコメントしている。

「スパーズは今後この問題に対処しなければならない。なぜなら、こうした愚かな人物たちがそういったことをするからだ。すでに世界中で報じられているため、スパーズだけでなくプレミアリーグにも迷惑をかけた」

 ガボン代表FWのオーバメヤンはPKを決めてチームに先制点をもたらすと、エリック・ダイアー(Eric Dier)とハリー・ケイン(Harry Kane)のゴールでトッテナムに逆転された後、後半序盤には同点ゴールを決めていた。

 また、ダイアーが同点弾を決めた直後には両チームの選手が衝突して引き離されており、騒動があったのは観客席だけではなかった。

 ダイアーは指を唇の前にやる仕草をみせながらゴールを祝うと、ベンチメンバーだったアーセナルのシュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)がこのジェスチャーに怒りながら反応。マイク・ディーン(Mike Dean)主審はダイアーにイエローカードを提示していた。(c)AFP