【12月3日 AFP】18NFLは2日、第13週の試合が行われ、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)が30-16でデトロイト・ライオンズ(Detroit Lions)を下し、NFC西地区優勝を決めるとともに今季のプレーオフ一番乗りを果たした。

 前週試合のなかったラムズは出足が鈍く、QBジャレッド・ゴフ(Jared Goff)は前半、3-3の均衡を破るロバート・ウッズ(Robert Woods)へのタッチダウンパスを通したものの、全体ではパス33本中わずか17本成功で207ヤード獲得という成績だった。しかし、2タッチダウンを含むランで132ヤード、3レシーブで33ヤードを獲得したトッド・ガーリー(Todd Gurley)がチームをけん引した。

 ディフェンスでも、アーロン・ドナルド(Aaron Donald)が第4クオーターに貴重なファンブルフォースに成功すると、敵陣でボールを奪い返したチームはその数プレー後にガーリーが13ヤードのタッチダウンランを決め、点差を広げた。

 ラムズは戦績を11勝1敗に伸ばし、1979年以来となるディビジョン連覇を決めた。さらに、今週ニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)がまさかの敗戦を喫しているため、カンファレンスの第1シードを争う同チームに1ゲーム差をつけ、プレーオフのホームフィールドアドバンテージ獲得へ前進している。

 ドナルドは「これが第一歩。みんな喜んでいるが、まだまだ走り続けないといけない」とコメントした。

 ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)は24-10でミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)に勝利。ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、プレーオフを含めた生涯タッチダウンパス数を579本に伸ばし、ペイトン・マニング(Peyton Manning)氏の歴代最多記録に並んだ。またブレイディはこの日、NFL265試合目にしてようやくラン獲得ヤードで1000ヤード超えを果たした。

 カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)は40-33でオークランド・レイダース(Oakland Raiders)を下した。マイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)とヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)が勝利したためプレーオフ行きの切符を今週手にすることはできなかったものの、シーズン10勝目を挙げてプレーオフへ着実に歩みを進めている。

 QBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)は4本のタッチダウンパスを通し、これまでマニング氏とブレイディしか成功していない、シーズン12試合での40タッチダウンパスに到達した。チームは今週、女性を暴行する動画が見つかったRBカリーム・ハント(Kareem Hunt)を解雇したが、影響は感じられなかった。

 ドルフィンズは21-17でバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)に勝利し、プレーオフ行きへ望みをつないだ。テキサンズは29-13でクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)を下し、AFC南地区首位を走っている。

 一方、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)は今季3勝9敗のアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)に17-20でまさかの敗戦を喫した。試合後パッカーズは、13年にわたってチームを指揮し、2010年にはチームをスーパーボウル(Super Bowl)制覇に導いたマイク・マッカーシー(Mike McCarthy)ヘッドコーチ(HC)の解任を発表している。(c)AFP