【12月3日 AFP】ボクシング、WBC世界ライトヘビー級前王者のアドニス・スティーブンソン(Adonis Stevenson、カナダ)が、1日のタイトルマッチで負ったダメージにより集中治療室へ入ったことが分かった。同選手のマネジャーが明かした。

 マネジャーはツイッター(Twitter)に「アドニスは重体で、集中治療室に入っている。試合後、病院へ搬送された」と投稿。家族と友人が付き添っていることを明かし、「現時点で他に言えることはない」と続けた。入院している病院もハイチ生まれで41歳のスティーブンソンが「救急救命室へ搬送された」とだけコメントした。

 ベルトを奪った対戦相手のオレクサンドル・グウォジク(Oleksandr Gvozdyk、ウクライナ)も「病院の人間と話をした。着いた後の彼はとても混乱していて、脳振とうではないかと思った」「非常に気になる」と話している。

 スティーブンソンは、試合を通じてグウォジクにほぼ圧倒され、幾度も左右のパンチを浴びてよろける場面もあった。そして11回に強烈な右のパンチを食らってKO負けを喫した。倒れた後は、ロープに不自然な形でもたれかかっていた。

 スティーブンソンは7年近くカナダ国外で試合をしておらず、今回が2013年に獲得したWBCライトヘビー級タイトルの10回目の防衛戦だった。グウォジクは2012年のロンドン五輪で銅メダルを獲得した後プロに転向し、今回、正式なタイトルマッチ初挑戦で王座を獲得した。(c)AFP