【12月2日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチが1日、米ロサンゼルスのステープルズ・センター(Staples Center)で行われ、王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)と元同級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)の息詰まる熱戦は判定1-1のドローに終わり、ワイルダーがベルトを防衛した。

 ワイルダーは試合が大きく動いた最終ラウンドを含め、フューリーを2回キャンバスに沈めたが、宣言していたKO勝ちを収めるには至らず、ジャッジの判定はワイルダーの115-111、フューリーの114-112、両者113-113と割れた。

 無敗を41試合に伸ばしたワイルダーは「2回のダウンを奪ったし、絶対に勝ったと思ったんだが。今夜は2人ともすべてを出し尽くした。どちらも戦士だったが、2回倒したから勝者は俺だと思う」とコメント。すぐに再戦を求め「次戦はぜひそれにしたい。ファンの望むものを見せてやろう。すごいファイトだったから、もう1回やろうじゃないか」と話した。

 一方のフューリーは、勝ったのは自分だと主張し「こちらは敵地での対戦で、2回ダウンしたが、それでも勝ったのは自分だと思っている」「この男は恐ろしいハードパンチャーだが、俺はそれを避けられた。世界は俺の勝利だと分かっているはずだ」とコメントした。

 そしてこちらもリマッチを望み「100パーセント再戦する。俺たち2人は偉大なチャンピオンだ。俺たち2人が地上最強のヘビー級ボクサーだ」と話した。(c)AFP/Rob Woollard