【12月1日 AFP】押し寄せるごみに悩まされているインドネシアの首都ジャカルタ沖の島々では、住民らが清掃活動を展開し、ここ1週間は1日当たり40トン以上のごみが回収された。当局が明らかにした。

 サウザンド諸島(Thousand Islands)の岸辺および周辺海域で行われている清掃活動を支援するため、当局も多数の職員を動員。とてつもなく深刻な海洋ごみの問題が改めて浮き彫りになった。

 清掃活動には現在、衛生当局の職員264人前後が従事しており、同諸島の周辺海域では船舶13隻が定期的に巡回。来年からはさらに10隻が増援のために加わる見通しとなっている。

 サンゴ礁に囲まれた同諸島は、ジャカルタからの日帰り観光地として人気がある。

 インドネシアでは毎年約129万トンの海洋ごみが排出されており、中国に次ぐ世界第2位の海洋ごみ排出国となっている。

 同国の東南スラウェシ(Southeast Sulawesi)州にあるワカトビ(Wakatobi)国立公園では先週、マッコウクジラの死骸の胃から、プラスチック製のカップ115個とポリ袋25枚など、6キロ近くのプラスチックごみが見つかっている。(c)AFP