【12月1日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は30日、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2018 Hero World Challenge)2日目の18番で「2度打ち」をしてしまったが、違反の有無を確認するビデオ検証の使用制限に助けられて罰打を回避した。

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 メジャー通算14勝を誇るウッズは、18番のティーショットをコース右の茂みに打ち込んでしまい、身をかがめながら8番アイアンを使ってフェアウエーに戻した。17番まではノーミスでプレーしていたものの、最終ホールは6打を要してダブルボギーを喫してしまい、この日は3アンダー「69」を記録して2日間のトータルでは2アンダーとなった。

 ウッズはスコアを登録するテントへ向かうと、待ち構えていたPGAツアーの審判員マーク・ワトソン(Mark Watson)氏から、18番のショットについてボールがクラブに長く触りすぎていたかどうか、ビデオで確認する必要があるとの説明を受けた。

 テレビ映像で問題の場面が検証されるのをテントで40分ほど待ち続けた後、ようやく姿を現したウッズは「罰打なし」だったことを明かし、「自分としては、コースの端から打ち出した時、小さなボールを2度打った感覚はなかった」と話した。

「高画質のスローモーション映像で見れば、ボールがクラブフェースに2度当たっていたことが分かる。だけど、その瞬間はそんなことを全く感じなかった。だから、ペナルティーはなしだ」

 2017年5月から適用されているゴルフ規則には「ビデオ判定の使用制限」がある。ワトソン氏は「選手が自分のしたことを自覚しておらず、スローモーション技術を使用して初めて判明する場合は、違反があっても原則的に規則適用外になる」とした上で、「今回の場合はペナルティーには当たらない」と結論付けた。

「タイガーも自分がボールを2度打ったとは思わなかったと言っていた」「高画質の映像を通常のスピードで見た場合、2度打ちは確認できなかった。しかし、高画質の超スロー映像で再生して初めて、(ボールが)クラブフェースに少し長く触って2度打っていたように見えたが、彼がそれに気付くのは無理だった」 (c)AFP