【12月1日 AFP】米警察は11月29日、米アラバマ州フーバー(Hoover)のショッピングモールで同23日に発生した発砲事件の真犯人とみられる男を逮捕した。この事件では、現場に急行した警官が容疑者と誤認して黒人男性を射殺していた。

 アラバマ州法執行機関局(ALEA)は、フーバーのショッピングモールで発砲し、男性(18)と女児(12)の計2人を負傷させた殺人未遂の容疑で、イーロン・マルテス・デクアン・ブラウン(Erron Martez Dequan Brown)容疑者(20)を隣のジョージア州で逮捕したことを文書で発表した。

 フーバー警察は当初、ショッピングモールで銃を所持していたエマンティック・フィッツジェラルド・ブラッドフォード(Emantic Fitzgerald Bradford)さん(21)を射殺。銃撃犯の逃亡を阻止したと発表していたが、その後、容疑者ではない可能性があることを認めた。遺族によると、退役軍人のブラッドフォードさんは銃携帯許可を保有していた。

 フーバーでは、黒人だったブラッドフォードさんの死をきっかけに、特に白人警官による黒人射殺事件が相次いでいる事態に対する抗議デモが行われ、参加者らが怒りの声を上げた。(c)AFP