【12月1日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領、安倍晋三(Shinzo Abe)首相、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は11月30日、20か国・地域(G20)首脳会議のため訪れているアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで初の日米印首脳会談を行った。

 約15分間にわたって行われた会談は、戦略について話し合うというよりも実施自体に意味がある象徴的なものだったが、台頭する中国への懸念を共有する3首脳は結束を示した。

 日本とインドは長年にわたり中国との領土問題を抱えており、トランプ大統領は、貿易問題で中国政府に圧力をかける一方で、事実上、南シナ海(South China Sea)全域の領有権を主張している同国政府への懸念をたびたび表明している。

 安倍、モディ両首相は中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と個別に会談。1日にはトランプ大統領と習主席との会談が予定されており、貿易問題について話し合われることになっている。

 インドは、中国とは昔から領土問題で対立してきたが、大国との同盟関係には距離を取ってきた。安倍首相は今年10月に日本の首相としては7年ぶりに北京を公式訪問し、日中関係は改善に向かっている。(c)AFP