【12月1日 AFP】ウクライナは11月30日、16~60歳のロシア男性の入国を禁止すると発表した。ロシアが併合したクリミア(Crimea)半島沖で先月25日にウクライナ艦艇3隻を拿捕(だほ)し、ウクライナ兵士24人を拘束したことを受け、ウクライナは国境地域に戒厳令を敷いていた。

 ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領と面会したウクライナ国境警備庁のペトロ・ツィヒカル(Petro Tsyhykal)長官は「本日付で外国人の入国は制限され、まずロシア連邦の年齢16歳から60歳の男性国民に適用される」と発言した。ポロシェンコ大統領は、今回の制限は「人道的な場合」には適用されないと述べた。面会の模様は生放送された。

 ロシア政府は今回の措置を非難したが、ウクライナ人に対して同様の制限を課すことはないと発表した。

 2015年にウクライナ・ロシア間の直行便が停止されて以降、両国を結ぶ中継地点となっているベラルーシは30日、ウクライナが今週、ロシア人144人の入国を認めなかったと明らかにした。(c)AFP/Olga SHYLENKO