【11月30日 AFPBB News】マンガやアニメ、ゲーム、映画といったポップカルチャーの祭典「東京コミコン(Tokyo Comic Con)2018」が30日、千葉市の幕張メッセ(Makuhari Messe)で開幕した。「スパイダーマン(Spider-Man)」や「ハルク(Hulk)」などヒーローの生みの親で、今月12日に95歳で死去したスタン・リー(Stan Lee)氏をしのび、会場中央には来場者からの寄せ書きパネルなどが設けられた。

 今年で3回目を迎える「東京コミコン」は、アップル(Apple)共同創業者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏とリー氏が立ち上げた「シリコンバレー・コミコン」を参考に、日米のポップカルチャーの祭典として2016年に初めて開催。過去2回とも参加していたリー氏は東京コミコンに親善大使などの形で関わってきており、「恩人」(同実行委)という。

 今年は、ヒーロー映画に出演したトム・ヒドルストン(Tom Hiddleston)氏やエズラ・ミラー(Ezra Miller)氏が開幕ステージに登場。多くのアメコミファンやお気に入りのキャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーたちが会場を彩った。

 会場に訪れた神奈川県の高野浩輔さん(25)は、等身大のヒーローを描いたスパイダーマンが、いじめに遭っていた小中学生時代の支えだったという。「まさか、直前に(リー氏が)亡くなるとは」と言葉を詰まらせ、「ありがとう。あなたの作品は僕に勇気をくれました」とスマートフォンでつづりを確認しながら、会場の寄せ書きパネルに英語でメッセージを書き込んでいた。12月2日まで。(c)AFPBB News