【12月9日 AFP】「どうぞお召し上がりください」。ネパール初のロボットウエーター「ジンジャー」が、おなかを空かせた客たちのテーブルに蒸し餃子の皿を運んでそう言った。

 ネパール料理でよく使われるショウガにちなんでジンジャーと名付けられたこのバイリンガルヒューマノイドロボットは、身長150センチ。地元のスタートアップ企業パアイラ・テクノロジー(Paaila Technology)が一から製作し、英語とネパール語を理解できるようプログラミングした。

 米アップル(Apple)の「Siri(シリ)」や米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の「アレクサ(Alexa)」のように冗談を言うこともできる。

 首都カトマンズにあるレストラン「ナウロ(Naulo)」では、3体のジンジャーが働いている。ナウロはオープンしてまだ4か月だが、ロボットウエーターが大きな話題となり、一目見ようと好奇心旺盛なあらゆる年齢の客たちが来店する。

 動きや障害物を感知できるジンジャーは、混雑した店内でも、器用に進路を変えながら料理を載せたトレイを運ぶことができる。客は、テーブルに備え付けられたタッチパネルのメニューを見ながら注文する。料理が出来上がると、ジンジャーが厨房に取りに行く。

 現在のところ、人間のウエーター数人がジンジャーを補助しているが、この店を完全にロボットのみで運営するのが次の目標だという。(c)AFP