【11月30日 AFP】男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2018 Hero World Challenge)は29日、バハマ・ナッソーのアルバニーGC(Albany Golf Club)で開幕し、松山英樹(Hideki Matsuyama)は2オーバーに沈み、18選手中最下位での発進となった。

 タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が主催する同大会の初日で、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者のパトリック・リード(Patrick Reed)とパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay)の米国勢が7アンダー「65」の好スコアで首位発進した。

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイと香港の大会に出場したばかりのリードは、8バーディー、1ボギーの安定したプレーでラウンドを終了。大会初出場となる26歳のキャントレーは、連覇を目指していた今月のシュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレン・オープン(Shriners Hospitals for Children Open 2018)で堂々の2位に入った勢いのまま、ミスなく7バーディーを記録した。

 米カリフォルニア州出身のキャントレーは、今週バーディー1本につき500ドル(約5万6700円)を地元で発生した森林火災の救済基金に寄付することを表明しており、初日だけで計3500ドル(約39万6900円)を計上。今月同州北部と南部を焼き尽くした二つの大規模火災の被害者に対して、「悲惨な状況を見るだけで、被害に遭われた人々に同情する」と思いを寄せた。

「別々の火事によって、街全体が焼失してしまった。ほんの少しでも助けになれば」「自分の役目だと感じた。喜んで手助けしたい」

 スウェーデンのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson)は、7アンダーを記録しながらも3ボギーを喫し、男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)で対決したダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)とともに4アンダーの3位タイに並んだ。

 ジョンソンは10番までイーブンパーを維持した後、11番から15番の間に4バーディーを記録して一気にスコアを伸ばした。

■ウッズは体調不良に苦しむ

 大会ホストのウッズは1オーバー「73」の16位タイで初日を終え、陽気なムードのラウンドとはいかなかった。前日のプロアマでは、息子のチャーリー(Charlie)くんから「菌」をうつされて39度近くの熱に悩まされていたことを明かした。

 この日は「だいぶ気分が良くなった」というウッズは、11番では左足首にバンデージを貼っている様子が確認されており、「足首については、この数か月間ずっと違和感があって、痛みが続いている。ちょっとした損傷だ」と説明した。

「長い週なので、今の状況に対処している」「少なくとも今大会は始まったばかりで、まだ序盤だ。プレーのリズムは取り戻せているので、それは良い兆候だと言える」

 メジャー通算14勝を誇るウッズは、4バーディー、2ボギーに加え、パー3の12番ではトリプルボギーを喫してしまった。このホールでは、ティーショットがグリーン手前の左側に伸びるラテラルウォーターハザード内に入ったものの、どうにか水に入るのは免れた。しかし、2打目がグリーンを転がり落ちて水中に入ってしまい、ドロップで罰打を受けると、4打目でグリーンに乗せた後にも2パットを要してしまった。(c)AFP/Bernie McGuire