【11月30日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は29日、第5節が各地で行われ、グループEのアーセナル(Arsenal)は敵地でボルスクラ・ポルタバ(Vorskla Poltava)に3-0で勝利し、首位通過を決めた。

 アーセナルのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、ウクライナでのこの一戦に若手選手中心のメンバーで挑み、10代のエミール・スミス・ロウ(Emile Smith Rowe)やジョー・ウィロック(Joe Willock)がゴールすると、アーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)もPKで得点を挙げ、アーセナルは3-0で前半を折り返した。

 アーセナルは直接対決の成績で2位につけているスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)を上回っており、1試合を残し同組の1位通過を決めている。

 グループLでは、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が2得点を挙げ、ホームのチェルシー(Chelsea)がPAOK FCに4-0で勝利。イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で喫した黒星からの立て直しに成功し、同組の1位を確定させた。

 2ゴールを挙げたジルーは「最も大切な目標は勝つことだった。われわれはチームとして強い反応が求められており、今夜はそれをうまくやった」と振り返った。

「チームがみせた精神力にとても満足している。われわれはこれから前進し、新たな流れに乗ることができる」

 アーセナルとチェルシーの英ロンドン勢が得点を重ねて勝利する中、セルティック(Celtic)とグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)の英グラスゴー勢は、32強入りに向けて最終節まで課題を残した。

 グループBのセルティックは、前半終了間際にスコット・シンクレア(Scott Sinclair)がヘディングで得点を挙げ、ここまで未勝利のローゼンボリ(Rosenborg)に1-0で勝利。最終節で引き分け以上の結果を残すことができれば、決勝トーナメント進出が決まる。同組の試合では、レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)が姉妹クラブであるRBライプツィヒ(RB Leipzig)を1-0で下して首位通過を決めており、セルティックはザルツブルクに感謝したい気持ちだろう。RBライプツィヒが逆転で勝ち上がりを決めるには、セルティックの本拠地での最終節に勝利しなければならない。

 また、グループGではレンジャーズがホームでビジャレアル(Villarreal CF)と0-0で引き分けた。この結果、勝ち点7で並ぶビジャレアル、ラピッド・ウィーン(Rapid Vienna)との差は1となり、決勝トーナメント進出の望みを最終節につなげた。

 今節では大量得点の試合が目立ち、グループEではスポルティングが敵地でカラバフFK(Qarabag FK)から6ゴールを奪い、グループFではACミラン(AC Milan)がルクセンブルクのデュドランジュ(F91 Dudelange)に5-2で勝利した。ミランはオリンピアコス(Olympiacos)との最終節で引き分ければ勝ち上がりが決まる。

 前節終了時点で勝ち上がりを決めていたのは、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)やFCチューリヒ(FC Zurich)、ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)、アーセナル、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)、ラツィオ(SS Lazio)、チェルシーの7チームだったが、今節ではザルツブルクやスポルティング、レアル・ベティス(Real Betis)、FCゼニト(FC Zenit)、ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)、FCクラスノダール(FC Krasnodar)、フェネルバフチェ(Fenerbahce)の7チームが新たに決勝トーナメント進出を決めた。(c)AFP