【11月30日 AFP】南米サッカー連盟(CONMEBOL)は29日、2度にわたって延期されていたリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2018)決勝、リーベル・プレート(River Plate)対ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)の第2戦を、来月9日にスペイン1部リーグに所属するレアル・マドリード(Real Madrid)の本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で開催すると発表した。

 アルゼンチン1部リーグの宿敵同士によるこの一戦は、当初ブエノスアイレスで24日に行われる予定だったが、ボカの選手が会場となるエスタディオ・モヌメンタル(Estadio Monumental)へバスで向かっている途中でリーベルのファンに襲われて負傷し、試合は延期されていた。

 ボカはCONMEBOLの規律委員会に対して、自分たちを優勝扱いにしてリーベルを大会から追放するよう要求していたが、これは同日却下された。その代わりとしてCONMEBOLは、連盟主催の公式戦において「2019年から適用される」2試合の無観客試合と、40万ドル(約4500万円)の罰金処分をリーベルに言い渡した。

 CONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス(Alejandro Dominguez)会長は、パラグアイの首都アスンシオンで行われた記者会見で、この試合では両チームのファンがサンチャゴ・ベルナベウに入ることができると述べたが、本来の対戦ではこうしたことは認められていない。

 ある慈善団体によれば、アルゼンチンではこの50年でサッカーに関連する暴力的な行為により300人以上の死者が出ており、2013年からアウェーファンのスタジアム入場が禁じられている。

 今月初めにボカのホームで行われた決勝第1戦は、2-2のドローで終了している。

 今回の決定により、リベルタドーレス杯と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の決勝がどちらもマドリードで開催されることになった。

 今季のチャンピオンズリーグ決勝は、レアルのライバルチームであるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で来年6月1日に行われる。

「スーペルクラシコ」の名で知られ、同国サッカー史上最大の一戦になるといわれたアルゼンチンの名門同士による今回の試合については複数の都市やスタジアムが開催を申し出ていた。

 しかし、最終的にはマドリードが開催都市に選ばれ、スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相はツイッター(Twitter)に「決勝を行う準備はできている」と投稿した。

 同首相はまた、スペインには「そうした大きな試合を開催してきた十分な経験があり、ゲームの安全面を保証するための必要な配備をすでに行っている」と補足した。(c)AFP