【11月30日 Xinhua News】中国の微信支付(WeChat Pay)と日本のLINE Payは27日、東京で記者会見を開き、日本で連携しモバイル決済の拡大を図ると発表した。双方の協力により、日本の店舗は統合システムを通じ、日本国内の顧客にはLINE Pay、訪日中国人観光客にはWeChat Payによる支払いの選択肢を提供できるようになる。中国証券報が伝えた。

 WeChat Payの李培庫(Li Peiku)副総裁は「今回の日本でのLINE Payとの戦略協力では、LINE Payのオフライン運営能力と連携し日本現地の生活に一段と浸透し、中国人観光客に、よりきめ細かなサービスを提供する。この協力により、中国人観光客は、日本の隅々までWeChat Payを利用して有利な為替レートで支払いができるようになり、通貨の両替や現金の用意をする必要がなくなる」と述べた。

 LINE Pay側も、支払いシステムにWeChat Payを統合することで、店舗に中国人観光客を相手としたサービスを提供できるようになり、より多くの日本の店舗をモバイル決済へと引きつけることができる。日本の店舗は一つの2次元バーコードで、日本の消費者にはLINE Pay、中国人観光客にはWeChat Payによる決済を提供できるようになる。

 WeChat Payはすでに、新千歳空港やドン・キホーテ店舗、富士急ハイランド、各大型商業エリアなど、観光客の多い場所へと幅広く展開しており、衣食住や交通など多岐にわたる利用を可能にし、際立った効果を上げてきた。今年と昨年の6月の月間データを比べると、WeChat Payによる日本での決済件数、金額、接続店舗はいずれも7倍以上に増えた。現在、WeChat Payによるクロスボーダー決済は49カ国・地域の16通貨に対応している。(c)Xinhua News/AFPBB News