【11月29日 AFP】南米ペルーの国営石油会社「ペトロペルー(PetroPeru)」は28日、同国のアマゾン地域で先住民が主要パイプラインを切断し、原油8000バレルが流出したと発表した。

 ペトロペルーの幹部、ベアトリス・アルバ(Beatriz Alva)氏は地元テレビ局に対し、「われわれは環境に対する大惨事と直面するかもしれない」と述べ、原油の流出量について「おおよそ8000バレル」との見解を示した。

 アルバ氏によると、北東部ロレト(Loreto)州の遠隔地であるモロナ(Morona)地区の住民らが27日夜にパイプラインを切断し、修理を妨害しているという。また同地区住民の大多数が先住民だという。

 住民たちは先週、地方選の不正行為疑惑に対する抗議としてアマゾンの油井から沿岸部の製油所に原油を運ぶパイプラインを切断すると予告していた。

 ペルーのアマゾンでは近年、メンテナンス不足や住民の襲撃による原油の流出が相次いでいる。

 英石油大手BPによると、ペルーの2017年の原油の1日の生産量は12万7000バレルだった。(c)AFP