【11月25日 AFP】（更新、写真追加）欧州連合（EU）は25日、ベルギーの首都ブリュッセルで臨時首脳会議を開催し、英国とのEU離脱（ブレグジット、Brexit）合意案を承認した。

　テリーザ・メイ（Theresa May）英首相を除くEUの加盟国27か国は、来年3月29日に予定される英国のEU離脱に向けた合意案を承認。

　欧州理事会（European Council）のドナルド・トゥスク（Donald Tusk）常任議長（EU大統領）はツイッター（Twitter）で、「（英国を除く）EU27か国は、将来のEUと英国の関係に関する離脱合意案と政治宣言案を承認した」と投稿した。

　首脳会議の会場に到着した欧州委員会（European Commission）のジャンクロード・ユンケル（Jean-Claude Juncker）委員長は「英国のような国がEUを去ることは、これは喜びでも祝いの時でもなく悲しい時だ。これは悲劇だ」と述べた。

　フランスの元外相で、EUを代表して交渉に当たったミシェル・バルニエ（Michel Barnier）EU首席交渉官は、「離脱後もEUと英国は同盟関係にあり、パートナーであり友人だ」と付け加えた。

　ただ今回の合意は今後、英下院での承認が必要となるものの、多くの議員が合意不支持の意思を示している。(c)AFP/Alice Ritchie and Dave Clark