【11月25日 AFP】韓国の首都ソウル南郊にある同国最大の犬の食肉処理場で22日、同施設の解体作業が始まった。同国の犬食文化に対しては、動物愛護団体がその断絶を求めて非難を強めている。

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 韓国では年間約100万匹の犬が食用として消費され、特に夏場に精がつく珍味として好まれている。

 しかし犬食は国外から批判の対象となり、その伝統は廃れつつある。韓国内でも犬を家畜ではなくペットとして認識する人が増え、若者の間では犬食がタブー視されている。

 今回閉鎖されるのは、城南(Seongnam)市太平洞(Taepyeong-dong)にある施設。少なくとも6棟の建物があり、一度に数百匹の犬を収容することができるとされ、国内各地の犬肉料理店の最大の供給元となっていた。

 動物の権利活動家らは、犬たちをおりに押し込み、その目の前で別の犬を感電死させてから食肉処理するなど、犬を虐待した上無残な殺し方をしていると、業者らを強く非難してきた。

 韓国には、食用犬の飼育や食肉処理の方法について定めた法律はない。業者らは、食用犬も家畜福祉に関する規則を適用すべきだとしているが、動物権利活動家たちはこれに反対し、犬食の完全廃止を求めている。(c)AFP