【11月25日 AFP】西アフリカのニジェールで、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」のメンバーとみられる一団が国境に近い南東部ディファ(Diffa)州の複数の村から十数人の少女たちを拉致した。地元議員やNGOが24日、明らかにした。

 匿名で取材に応じたディファ州議会の議員は「数は今も不明だが、複数の村から12人の少女たちが拉致されたと推測している」とAFPに語った。地元自治体の首長に近い情報筋もその数を認めつつ、詳細には触れなかった。

 一方、ディファ州で活動するNGO「Alternative Espace Citoyen」の人権活動家は、「テロリスト組織のボコ・ハラムがトゥムール(Toumour)の2つの村から少女16人を拉致した」と述べている。

 またある地元情報筋によると、少女たちを拉致した襲撃者は50人以上だったという。

 ナイジェリアを本拠地とするボコ・ハラムの活動により、これまでの9年間で2万人が死亡し、260万人が避難を余儀なくされている。ボコ・ハラムは隣国のチャドやニジェールでも兵士や市民を標的にした襲撃を繰り返している。(c)AFP