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【11月29日 Xinhua News】中国の電子商取引(EC)大手、京東集団(JD.com)はこのほど、湖南省長沙市で国内初となる宅配ロボットによるスマート配送ステーションを正式に稼働させた。配送ステーションの敷地面積は600平方メートルで、20台の宅配ロボットが導入されており、1日当たりの配送件数は2千個に達し、半径5キロ圏内に住む人や仕事をしている人に荷物を届けることができる。

 配送ステーションにはロボット専用の出入り口や車庫エリア、積載エリア、充電エリアが設けられている。ロボットにはレーダーやカメラなどが搭載されており、ステーション内を自由に行き交い、バックで車庫入れし、配達があれば自動で出発する。唯一必要となる手作業はロボットへの荷物の積み込みだ。宅配ロボットは屋外に出ると「走る宅配ボックス」となる。22の小さなボックスを備えたロボットは、自律走行やスマート機能による障害物と渋滞の回避、信号認識の能力を持ち、時速15~20キロで走行する。走行過程での位置や状況はリアルタイムで報告され、倉庫のスタッフがロボットの異常の有無や人の介入の必要性を判断する。ロボットが荷物の受け渡し地点に到着すると、消費者は認証コードの入力か顔認証で荷物を受け取ることができる。

 京東の宅配ロボットはすでに全国の20以上の都市で運用されており、学校やコミュニティーエリアへの配送で威力を発揮している。(c)Xinhua News/AFPBB News