【11月23日 AFP】オーストラリア東部で22日、大規模な砂嵐が発生し、豪最大都市シドニー全域が砂ぼこりで覆われた。干ばつに見舞われている内陸部を前線が進んだ影響だという。

 豪当局はシドニーをはじめとするニューサウスウェールズ(New South Wales)州の住民に、呼吸器や心臓に疾患のある人は砂嵐が収まるまで外出を控えるよう呼び掛けた。

 オーストラリア気象局(Bureau of Meteorology)のアダム・モーガン(Adam Morgan)氏によると、サウスオーストラリア(South Australia)州とビクトリア(Victoria)州の上空に低気圧があり、ニューサウスウェールズ州西部一帯に向かって強風が吹き込んだという。

 ニューサウスウェールズ州は今年、数年ぶり最悪の干ばつに見舞われており、モーガン氏は「例年この時期には豪内陸部で砂嵐が発生するが、東海岸まで到達するのは非常に珍しい」と述べている。22日朝にシドニーを覆った砂煙は、午後までに晴れた。(c)AFP