【11月23日 AFP】18歳の新星アルフォンソ・デービス(Alphonso Davies)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でトレーニングを開始した。しかしながら、サポーターはそのデビューを来年1月まで待たなければならない。

 バイエルンのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)氏は「ここで時間をかけて馴染むよう、冬季休暇(12月23日開始)までアルフォンソは4週間通常通りの練習を行う」とすると、「彼はチームの一員となる。(来年の)1月4日以降はプレーが可能だ」と付け加えた。デービスは、同月18日にホームで行われる1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)とのリーグ戦でデビューを飾る可能性もある。

「彼については胸が高鳴るね。成長して、われわれを助けてくれると確信している」とサリハミジッチSDは語った。

 昨季王者のバイエルンは、現在首位に立つボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と勝ち点7差の5位となっている。

 18歳の誕生日を迎えたばかりのデービスは、今年7月に米メジャーリーグサッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップス(Vancouver Whitecaps)から加入。移籍金は、MLSの選手としては史上最高額となる1300万ドル(約14億7000万円)となっている。契約は2023年6月までで、一定の基準を満たせば、その移籍金は最高で2200万ドル(約25億円)にまで上がるという。

 デービスは21日、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)やマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)といったそうそうたるメンバーとともに初のトレーニングに臨んだ。

 デービスは「すごいというのがトレーニング施設の最初の印象。子供のころはこういうビッグクラブの一員になることを夢見ていた。いまはそれをかなえたけれど、信じられない。とてもわくわくしているし、チャンスを期待している。練習の中で毎日自分の力を証明したいし、頑張っていきたい」とコメントしている。

 デービスは2000年、第2次リベリア内戦の戦火を逃れてガーナへたどり着いた両親の間に、同国の難民キャンプで誕生し、5歳になると一家はカナダへ亡命した。

 その才能は早くから注目を集めており、14歳だった2015年にホワイトキャップスのユースチームに加入。15歳8か月15日という若さでMLS最年少出場記録を飾ると、市民権取得から1週間後の2017年6月にはカナダ代表としてデビューを果たした。

 今季のMLSでは8得点10アシストを記録しており、ホワイトキャップスの最終戦では2得点を挙げてチームの2-1での勝利に貢献している。(c)AFP