【11月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は22日、チームメート時代に激しいライバル関係にあったマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)を称賛し、同選手がF1を離れることを惜しんだ。

 今季の世界選手権を制し、最近の10年間で最高のシーズンを送ったハミルトンだが、2007年のマクラーレン時代にはチームメートだったアロンソと激しく衝突。両者の関係に影を落としていたが、その時から自身は大きく成長したと強調している。

 最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)を控えた記者会見の席で、ハミルトンは「僕らの関係は、良い時も悪い時もあった」「お互いに成長した。彼は僕よりも先輩で先に素晴らしい偉業を成し遂げていたし、僕がここにたどり着いてからもそうだった。彼と同時代にレースできて光栄だ」と語った。

「彼のことを惜しむかって? そうだね。F1は彼を惜しむと思う」

 F1のモナコGP(Monaco Grand Prix)に続き、2018年には第86回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2018)で優勝したアロンソは来年、インディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)に参戦して史上2人目となる世界三大レース制覇を目指している。

 10年前にF1で初めて年間優勝を果たしたハミルトンは、これまでアロンソを恨んだことは一度もなかったと強調し、「フェルナンドと個人的な問題を抱えたことはなかった」「それよりもチームの進み方や自分たちが置かれていた状況、そしてそれらがどのように対処されていたかということが大きかった」と話した。

「サーキット上で相手を打ち負かそうとしたり、互いの周回を台無しにしたりする以外は、2人の間に必ずしも何か問題があったとは考えていない」「サーキットの外では、時々一緒に『NBA 2K(米プロバスケットボール<NBA>のゲームソフト)』とかで遊んだりもした。レース以外での関係は、いつも極めて円満だった」

「こうして年齢を重ね、今はベテラン同士として自然にリスペクトし合っていることは確かだ。その気持ちは前よりも高まっていると思うし、これからもそれは変わらないはずだ」 (c)AFP