【11月23日 AFP】男子テニス、フランス代表のヤニック・ノア(Yannick Noah)監督は22日、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)決勝のクロアチア戦を今週末に控え、初日のシングルスにジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)とジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy)を起用するという驚きのメンバー発表を行った。

 通算10度のデビスカップ優勝を誇るフランスのノア監督は当初、ベルギーと対戦した昨年大会の決勝でチームの優勝を決めたエースのリュカ・プイユ(Lucas Pouille)をプレーさせると見られていた。しかし、23日に仏リール(Lille)で行われるシングルス第1試合では、同国最高の世界ランク32位につける同選手の代わりに、同40位のシャーディがスタッド・ピエール・モーロワ(Stade Pierre Mauroy)の室内クレーコートに立つことになった。

 ボルナ・チョリッチ(Borna Coric)と顔を合わせる31歳のシャーディは、デビスカップの決勝では一度もプレーしたことがないものの、別のラウンドに出場した経験を持っているほか、得意とする室内クレーコートでは同大会無敗の強さを誇っている。プイユについては、25日のシングルスに出場する可能性が残されている。

 一方、元世界ランク5位で現在は同259位に後退しているツォンガは、けがで今シーズンの大半を棒に振り、9月にツアー復帰を果たしたばかり。その中で第2試合を任され、同7位のマリン・チリッチ(Marin Cilic)と激突することになった。

「コートに復帰するまで、長い道のりだった」と振り返ったツォンガは、「ヤニックが僕を信頼してくれて、とてもうれしい。自分にふさわしい場所をつかんだと感じているし、それを今週末に証明したいと思っている」とコメント。チリッチには通算2勝5敗と負け越しており、クレーコートでの唯一の対戦となった2015年のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2015)でも敗れている。

 またツォンガは「きょうは、とても調子が良い」と話し、20日の練習で右肩を痛めたことに関する不安の声を一蹴している。

 24日に行われるダブルスでは、先日開催されたATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)で決勝まで勝ち進んだピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)/ニコラ・マウー(Nicolas Mahut)組が、マテ・パビッチ(Mate Pavic)/イワン・ドディグ(Ivan Dodig)組を迎え撃つ。

 デビスカップ決勝の組み合わせは以下の通り。

■23日のシングルス

 ジェレミー・シャーディ対ボルナ・チョリッチ
ジョーウィルフリード・ツォンガ対マリン・チリッチ

■24日のダブルス

 ピエール・ユーグ・エルベール/ニコラ・マウー組対マテ・パビッチ/イワン・ドディグ組

■25日のシングルス

 後日発表

(c)AFP