【11月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の若手ドライバーとして頭角を現しているレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は22日、第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2018)決勝で接触したフォースインディア(Racing Point Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)に対し、レース後に暴力的な振る舞いを見せたことについて「何の後悔もしていない」と話した。

 インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で行われた前週のレースで、フェルスタッペンは44周目にオコンと接触して優勝を逃すと、レース後にオコンを数回にわたって突き飛ばし、国際自動車連盟(FIA)から2日間の奉仕活動を命じられた。

 今季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)を控えた記者会見に臨んだ21歳のフェルスタッペンは、自身の振る舞いについて後悔しているか問われると、「いいや、別に。謝罪を求めていたら、違う反応が返ってきたんだ」「あの時、自分は勝利を逃した。もっとひどいことになっていてもおかしくなかった」と話し、自分の反応がエスカレートしていた可能性を示唆した。

「僕にどうしろと言うんだ? 彼と握手して『1位じゃなくて2位にしてくれてありがとう』と(言えと)でも?」

 問題のレースでメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に次ぐ2位でレースを終えたフェルスタッペンは、レース後のドライバー計量室でオコンと言葉を交わしていた時に挑発されたとして、「皆さんは計量室での会話を聞いていない。ただ、僕が相手を押したところを見ただけだ。しかし、会話の全容を理解していたら、違った見方をするだろう」と主張した。

「あれは予想外の言葉だった。どのみち、あれで怒りが爆発したのは明らかだから、どんな内容だったかは関係ない」

 フェルスタッペンはまた、通算5度目の年間優勝を果たしたハミルトンが、周回遅れだったオコンがオーバーテークを試みたのは正しいと示唆したことについても、「総合優勝を争う立場だったとしても違いはない。第三者に『別の行動を取るべきだった』と言うのは簡単だ」「周回遅れのマシンから追突されるとは予想していない。あんなふうにぶつかられたら、正直に言って、違う振る舞いをするべきだったなんて理解できない」と一蹴した。(c)AFP