【11月22日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は21日、八百長を行った男子テニスのダニエレ・ブラッチアリ(Daniele Bracciali)に対して、永久追放と罰金25万ドル(約2800万円)の処分を言い渡した。

 現在40歳で、ダブルスの世界ランキング95位のブラッチアリは、2011年4月のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banco Sabadell 2011)で、八百長とそれに付随する違反を行っていたことが認定された。また、八百長を行ったダブルスの試合に賭けるよう周囲を促していたことも発覚した。

 TIUは声明を発表し、「違反と不正が発覚し、永久追放となったことで、ブラッチアリ氏は現時点から各種テニス団体が認可、主催、承認する大会への出場や参加を禁止される」と述べた。

 ブラッチアリは2012年6月にダブルスで自身最高のランク21位まで順位を上げた。シングルスは最高で49位だった。

 同じイタリアの元選手ポティート・スタラーチェ(Potito Starace)氏にも、八百長で10年間の資格停止と10万ドル(約1130万円)の罰金処分が科された。

 スタラーチェ氏は、シングルスに出場していた同じ2011年のバルセロナ・オープンで違反を犯した。現在37歳のスタラーチェ氏は、シングルスは最高27位、ダブルスは40位の選手だった。

 イタリアテニス連盟(FIT)は2015年8月、八百長に関わったブラッチアリとスタラーチェ氏に永久追放を言い渡していたが、スタラーチェ氏の処分は同年に解除し、ブラッチアリは12か月に短縮されていた。

 TIUはグランドスラム委員会(Grand Slam Board)と国際テニス連盟(ITF)、男子ツアー、女子ツアーにより構想され、テニス界から腐敗を一掃することを目指している。(c)AFP