【11月22日 AFP】(更新)ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は21日、北朝鮮との核協議を前進させるため、2019年春に予定している定例の米韓合同軍事演習「フォールイーグル(Foal Eagle)」の規模を縮小する方針を示した。

 マティス国防長官は、「フォールイーグルは外交に影響を及ぼさないレベルに維持するためにやや再編成されている」とし、同演習の「規模が縮小される」と述べた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長は今年6月、史上初となる米朝首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化に向けた文書に署名。米韓は以降、8月に予定されていた大規模な「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(Ulchi Freedom Guardian)」や、12月に予定されていた空中戦の「ビジラント・エース(Vigilant Ace)」など、主な合同軍事演習の大半を中止していた。

 次期在韓米軍司令官に指名されたロバート・エイブラムス(Robert Abrams)陸軍大将は9月、上院軍事委員会の指名承認公聴会で、演習の中止は朝鮮半島の緊張緩和を促すための「分別あるリスク」だったとしながらも、「連合軍の即応能力は確かに低下した」と指摘していた。(c)AFP