【11月21日 AFP】米大リーグ(MLB)の国外出身選手として史上最多安打の記録を持つ、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のエイドリアン・ベルトレー(Adrian Beltre)三塁手が20日、21年の現役生活に終止符を打つと発表した。

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 ドミニカ共和国出身で39歳のベルトレーは、現役野手としては1990年代にプレーした経験を持つ最後の選手だった。投手で同年代にプレーした選手には、同胞でチームメートのバートロ・コロン(Bartolo Colon)がいる。

 ベルトレーはこれまでに4度のオールスター選出に加え、シルバースラッガー賞(Silver Slugger)を4回、ゴールドグラブ賞(Gold Glove)を5回受賞しており、2004年には48本塁打で本塁打王にも輝いた。

 またベルトレーは、これまでにサイクル安打を3度記録。これはジョン・ライリー(John Reilly)氏やボブ・ミューゼル(Bob Meusel)氏、ベーブ・ハーマン(Babe Herman)氏と並びMLBの最多記録となっている。

 ベルトレーは「熟慮し、眠れない夜を何日も過ごした末、私が愛する野球をプレーするという、人生のすべてをささげてきたことから離れる決断を下した」とコメントした。

「しっかり考え、野球が私に与えてくれた機会やあらゆることに感謝しているが、引退する時だ」

 ベルトレーはMLB歴代14位となる通算2933試合に出場し、3166安打は同16位、1707打点は同24位、477本塁打は同30位となっている。また通算400本塁打と通算3000安打の両方を達成した三塁手は、ベルトレーのみとなっている。

 19歳だった1998年にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)でプロキャリアをスタートさせたベルトレーは、2011年にはテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のワールドシリーズ出場に貢献したが、チームは3勝4敗でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)に敗れている。(c)AFP