【11月21日 AFP】イエメン内戦の終結を求める国際社会の声が高まる中、スウェーデンでの開催が予定されている和平協議の準備のため、近く国連(UN)特使がイエメン入りすることが20日、分かった。

 イエメンではサウジアラビアが支援する暫定政権側と、イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装組織フーシ派(Huthi)が戦闘を続けている。

 9月にスイス・ジュネーブで予定されていた和平協議は実現せず、国連(UN)のマーチン・グリフィス(Martin Griffiths)イエメン担当特使は年内の協議開催を目指している。グリフィス氏は21日、イエメンの首都サヌアでフーシ派の幹部と会談する予定。

 暫定政権とフーシ派は共に先週、国連の仲介によるスウェーデンでの和平協議に前向きな姿勢を示したものの、一方で13日には港湾都市ホデイダ(Hodeida)での両者の戦闘が激化。暫定政権軍はその後攻撃を中止したが、19日にもホデイダ東部を中心に新たな戦闘が発生し、予断を許さない状況だ。

 ホデイダは人道支援を含むほぼすべての輸入品が荷揚げされる港湾都市。英国は19日、国連安全保障理事会にホデイダの即時停戦を求める決議案を提出した。(c)AFP/Jamil Nasser with Khaled Mohammed in Khokha