【11月21日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長と欧州クラブ協会(European Club AssociationECA)のアンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)会長は20日、英BBCで欧州スーパーリーグ設立の可能性を否定した。

 両会長はその代わりとして、2024年以降の欧州サッカーの将来に関する共同計画では、国内リーグの試合数を減らして欧州規模の大会を増やすといったサッカーカレンダーの見直しも検討されるという。

 独誌シュピーゲル(Der Spiegel)は先日、欧州各国のビッグクラブが2021年からスーパーリーグ参加を計画していることを示す文書を入手したと報じた。

 チェフェリン会長は「スーパーリーグは実現しないだろう。今となってはフィクションか夢物語だ」と話している。また、200を超えるクラブが所属するECAのアニェッリ会長は、各クラブとUEFAは今後のサッカーがどのように進んでいくかに関する見解で「一致している」という。

 スーパーリーグ創設メンバーの一つとも報じられるイタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)の会長でもあるアニェッリ会長は、「われわれはこれまでに一度も(スーパーリーグに関する)文書を見たことがないし、それについて議論したこともその作成に関与したこともない」と明言。「われわれは今後のサッカーの形成においてUEFAと運命を共にしている」と付け加えた。

 来年2月のUEFA会長選で無投票での再選が見込まれているチェフェリン会長とアニェッリ会長は、欧州クラブの最高峰であるチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の改革について話し合っていると明かした。これはより高額な放映権を獲得するためのものだという。

「われわれにはいくつかアイデアがある」と話すチェフェリン会長は、「私に言えるのはスーパーリーグは論外だということだ」と語った。

 また、51歳のスロベニア人弁護士のチェフェリン会長は、計画されている欧州3番目の大会には32チームが出場すると明かし、「すべてのクラブがすべての欧州の大会に出場するチャンスを持つ」と話した。

 欧州規模の大会が3つになるのはこれが初めてではなく、過去にはカップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)もあったが、現在はチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)の2つとなっている。

 新大会についての投票は、12月上旬にアイルランドの首都ダブリンで行われるUEFAの会合で行われる予定となっている。(c)AFP