【11月21日 AFP】米軍は19日、ソマリアで2回の空爆を行い、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派武装勢力「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」の戦闘員推定37人を殺害した。米アフリカ軍(USAFRICOM)が20日発表した。同軍は「空爆による民間人の死傷者はいない」としている。

 同軍は声明で、「計画的かつ慎重な作戦」を実行し、最初の「精密爆撃」で27人、次の爆撃でさらに10人の戦闘員を殺害したと発表。一連の攻撃は「アルシャバーブ弱体化の取り組みを続けるソマリア連邦政府を支持するため」実行したものだと説明した。

 同軍は先月、アルシャバーブに対して1回の空爆を実施し、戦闘員60人を殺害したと発表した。これは2017年11月以降、1回の空爆としては最大の規模。同月の空爆はアルシャバーブの訓練施設に対して実施したもので、戦闘員約100人が死亡していた。

 ソマリアではここ数か月、アルシャバーブに対する空爆やミサイル攻撃が増加している。同勢力が国際社会の支持を受けた首都モガディシオの政府の転覆を目指す一方、政府はアフリカ連合(AU)の軍事支援を受けている。(c)AFP