【11月20日 AFP】オーストラリア出身のラグビーのスター選手であるジャリード・ヘイン(Jarryd Hayne)容疑者(30)が20日、女性への性的暴行の罪で訴追された。容疑者は、ソーシャルメディアで知り合った26歳の女性に性的暴行をはたらき、実際に身体的危害を加えたとされている。

 豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察は「この男が9月30日の日曜日に(シドニー北部)ハンター(Hunter)地域の家に赴き、26歳の女性に性的暴行を加えた」と公表。ヘイン容疑者の名前は出ていなかったものの、地元メディアの報道とナショナル・ラグビーリーグ(NRL)の公式ウェブサイトでは、同選手であることが特定されていた。

 19日午後に逮捕されて20日早朝に訴追されたヘイン容疑者は、12月10日に出廷することになっており、現在は厳しい条件下で保釈され、被害者の女性への接触は禁じられていると伝えられた。

 ヘイン容疑者は、米ナショナルフットボール(NFL)に挑戦していた2015年にも女性に性行為を強要したとして、現在米国で民事訴訟に直面している。容疑者は競技でも結果を残せず、2016年に帰国した。

 2009年と2014年にはNRLの年間最優秀選手に選出された実績を持つヘイン容疑者は、ニューサウスウェールズ州選抜としてステート・オブ・オリジン(State of Origin)に20試合出場したほか、オーストラリア代表として12キャップ、父親の出身国であるフィジー代表としても4キャップを記録。

 7人制ラグビーのフィジー代表でもプレー経験があり、2014年にはNFLに挑戦したものの、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)で厳しいシーズン1年目を過ごし、ほとんど成功を収められなかった。

 またしてもラグビー界を汚す事件を起こしたヘインズ容疑者は現在、NRLではパラマタ・イールズ (Parramatta Eels)との契約が終了し、どのチームにも所属していない。(c)AFP