【11月20日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は19日、ポルトガルとモロッコとの共催で2030年サッカーW杯大会(World Cup 2030)の招致を行う考えがあることを明かした。

 モロッコの首都ラバトで同国のモハメド6世(Mohammed VI)国王と会談したサンチェス首相は「モロッコ、ポルトガル、スペインの共催で立候補するという提案を、政府と国王に行った」と述べた。

「欧州とアフリカという二つの大陸での立候補は初めてになる。国王もこの提案を温かく受け入れてくれた」

 今年に入り、モハメド6世国王は王立モロッコサッカー連盟(FRMF)に対し、W杯の招致に着手するよう指示していたが、AFPの取材を受けた同国の首相は、サンチェス首相の発言に関してコメントを拒否した。

 これまでモロッコはW杯招致に5度失敗。直近では2026年大会(2026 World Cup)の招致で米国、カナダ、メキシコに敗れている。

 100周年記念となる2030年大会の開催については、すでにウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイの3か国が共同で立候補しているほか、ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア、セルビアの4か国や、英国とアイルランドも共催を検討している。2030年大会の正式な招致プロセスは2020年に開始する予定。(c)AFP