【11月19日 AFP】バドミントン、香港オープン(YONEX-SUNRISE Hong Kong Open 2018)は18日、女子シングルス決勝が行われ、大会第7シードの奥原希望(Nozomi Okuhara)が第6シードのラチャノック・インタノン(Ratchanok Intanon、タイ)に21-19、24-22で勝利し、優勝を飾った。

 勝利に飢えた両者は第2ゲームで13度タイスコアになるなど拮抗(きっこう)した戦いぶりを見せたが、最終的には奥原が64分で勝利。世界ランキング6位の奥原は試合後、元世界選手権(TOTAL BWF World Championships)王者のインタノンから白星を手にし、2020年東京五輪を前に大きな自信になったと話している。

「この試合は私にとって非常に重要」と言う奥原は、今大会の準々決勝でインタノンに敗れた世界2位の山口茜(Akane Yamaguchi)と共に、東京五輪の出場権確保へ向けて来年の1年間を使うと明かし、「私と茜は金メダルを取る」と続けた。

 一方、男子シングルス決勝に臨んだ第8シードの西本拳太(Kenta Nishimoto)は21-14、17-21、13-21で第6シードの孫完虎(Wan Ho Son、ソン・ワンホ、韓国)に敗れた。勝利した30歳の孫にとっては、公式戦で約2年ぶりの優勝となった。

 準決勝で世界ランキング1位の桃田賢斗(Kento Momota)を倒した孫は、12ポイント連続で奪われるなどして第1ゲームを落としたが、そこから調子を取り戻して89分で試合を終わらせた。

 女子ダブルスでは、第1シードの福島由紀(Yuki Fukushima)/廣田彩花(Sayaka Hirota)組が第7シードの李昭希(So Hee Lee)/シン・ソンチャン(Seung Chan Shin)の韓国ペアを21-18、21-17で下した。李とシンの両選手は、第2ゲームで長いラリーをしのぎ、カウントを15-15に戻すとコートに倒れ込んだが、その後5ポイントを連取されるなどして優勝を逃した。

 混合ダブルスでは、第7シードの渡辺勇大(Yuta Watanabe)/東野有紗(Arisa Higashino)組が第2シードの王懿律(Yilyu Wang)/黄東萍(Dongping Huang)の中国組に21-18、21-14で勝利した。

 しかし、男子ダブルスに登場した第4シードの嘉村健士(Takeshi Kamura)/園田啓悟(Keigo Sonoda)組は、第1シードのマーカス・フェルナルディ・ギデオン(Marcus Fernaldi Gideon)/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(Kevin Sanjaya Sukamuljo)のインドネシア組に13-21、12-21で敗北。試合時間35分でアジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)覇者に力の差を見せつけられた。

 今大会、日本人選手が5種目全てで決勝に進んだ。奥原は、今回の功績は朴柱奉(Joo Bong Park)ヘッドコーチ(HC)のおかげだとし、「(朴HCは)いつも私たちのモチベーションを上げてくれる」「全ての選手が強くなりたいと思っている。みんな非常にハングリーだ」と付け加えた。(c)AFP/Sean GLEESON