【11月19日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)で準決勝敗退となり、今季の戦いを終えたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、来シーズン以降のさらなる活躍に目を向けた。

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 フェデラーは17日、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との準決勝に5-7、6-7(5-7)で敗れ、節目のツアー100勝は少なくとも38歳となる来年までお預けになった。それでもフェデラーは今季の戦いに手応えを感じており、2019年に再びコートに戻って来るのが楽しみだと話している。

 今季のフェデラーは絶好のスタートを切り、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)を制して四大大会(グランドスラム)通算20勝に到達。その後、36歳で世界ランキング1位に返り咲き、ATPランキングの45年にわたる歴史の中で最年長の王者となった。

 BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)決勝で敗れるまで、全豪とABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2018)を制してシーズン開幕から17連勝を記録。その後もメルセデス・カップ(MercedesCup 2018)とスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2018)で優勝を果たした。

 その一方、グランドスラムでは失望も味わった。ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)とのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)準々決勝では、2セットアップでマッチポイントを握ったところから逆転負け。全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)でも8強入りを逃した。

 それもフェデラーは「(ピート・)サンプラス(Pete Sampras)が前に言っていた。グランドスラムで勝てたら良いシーズンだと」と話した。

「今季は最高のスタートを切れたし、全豪では再び素晴らしいプレーができた。だからもちろん、あと何か月かであそこへ戻るのが待ちきれない。シーズン後半はもうちょっとやれたかもしれない。前半と同じように良い結果が出るという大きな期待を抱いていたからね」

「後半戦も、チャンスをつかめたことには満足している。確かに接戦をいくつか落としたし、あそこで勝っていれば自分の状況も少し変わったかもしれない。ウィンブルドンや、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)でね。まあ、実際のところは分からないが」

「そして今、自分はここにいる。もう少しだったと確信しているから、少し残念な気持ちはある。しかし接戦だったからこそ、まだやれる、また勝てると思えるんだ。ある意味で、それは励みになっている」 (c)AFP/John WEAVER