【11月18日 AFP】オーストラリア東部のビーチで17日、サーフィンの講習会に参加していた男性(24)がサメに襲われ、重傷を負った。同国で人がサメに襲われるのは、直近の2か月間で6件目。海を訪れるレジャー客が増加する中で相次ぐサメ襲撃に、オーストラリアではサメとの遭遇リスクを減らそうと議論が高まっている。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の救急当局によると、17日にサメ襲撃があったのは、シドニー(Sydney)の南方約130キロに位置するセブンマイルビーチ(Seven Mile Beach)。サーフィンのレッスンで男性が腰まで海に入っていたところ、両脚を激しくこすられているように感じたという。

 救急当局によると、男性はひどい切り傷を負い、出血も激しく、右脚と着用していたウエットスーツに刺されたような傷痕が多数あった。

 サメ襲撃を受け、当局はセブンマイルビーチを閉鎖して、男性を襲ったサメの種類の特定を進めている。

 オーストラリアは世界有数のサメ襲撃国だが、最近では死者が出る例は減っている。シドニーのタロンガ動物園(Taronga Zoo)による統計では、広大なオーストラリア全土の沿岸で今年に起きたサメ襲撃は13件。このうち死者が出たのは、今月に人気観光地グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)にあるウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)で起きた1件のみ。また、2017年のサメ襲撃は15件で死者は1人、16年は17件で死者は2人だった。(c)AFP