【11月18日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は17日、7日目が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)を6-2、6-2で下し、決勝進出を決めた。

 世界ランキング1位のジョコビッチは全く危なげのない戦いぶりで快勝を収め、同大会の最多記録に並ぶ6度目の優勝を視界に捉えている。

 この試合の前には、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)がシングルス通算100回目の優勝を目指していた第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に7-5、7-6(7-5)で勝利。この結果、ズベレフは決勝でジョコビッチと対戦することになり、ラウンドロビンで敗れた悔しさを晴らす機会を手にした。

 ジョコビッチは「ここ6か月は毎週継続してレベルの高いプレーを見せられているから、とてもうれしい」「ラウンドロビンのサーシャ(ズベレフ)戦ではとてもうまくプレーできたが、彼がベストに近い状態だったとは思わない。二人にとって今年最後の試合になるから、力の上回る方が勝つだろう」と話した。

 アンダーソンは、史上最高のリターナーの一人であるジョコビッチに対抗するとすれば、自身のサービスが好調でなければならないということを理解した上で、この日の試合に臨んだ。

 しかし第1セット、大柄なアンダーソンのファーストサーブ成功率は48パーセントと振るわず、ジョコビッチが第1ゲームと第7ゲームでブレークを奪取。容赦のないパフォーマンスを見せた。ほれぼれするような精度のボールを打つジョコビッチは、第2セットの第1ゲームでも勢いを失ったアンダーソンからブレークを奪うと、第5ゲームでも再びブレークに成功し、自身が圧倒的に優っていることを強調した。

 ジョコビッチのサービスゲームの数字はリターンゲームのそれよりもさらに驚異的であり、今大会の全4試合で相手に一度もブレークを許していないほか、相手に与えたブレークポイントも2本しかない。

 キャリアの中でも最高のサーブが打てているか問われたジョコビッチは、「もしかするとね。ケビンよりも多くのサービスエースを決められるなんてあまりない(アンダーソンが4本だったのに対しジョコビッチは6本)。その数字は自信になる」と答えた。(c)AFP/John WEAVER