【11月18日 AFP】インド洋の島国モルディブで17日、イブラヒム・モハメド・ソーリフ(Ibrahim Mohamed Solih)氏(54)が同国新大統領に就任した。ソーリフ新大統領は就任早々、インドに自国の「悲惨な」経済危機を説明し支援を求め、前大統領による親中国政策に終止符を打つ姿勢を示した。

 同国で今年9月に行われた大統領選で、ソーリフ氏はアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)前大統領に対抗する野党連合の統一候補として出馬していた。

 17日の大統領就任式にはインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が出席、両者はモルディブが直面している問題に力を合わせて取り組むことを誓った。

 共同声明によると、ソーリフ氏は大統領就任に際しモディ氏に「国が直面する悲惨な経済状況」を説明し、住居や水、インフラ施設の危機的状況を強調した。同声明で、モディ首相は「モルディブ新政権が国民に公約を果たすのを支援する」と約束した。

 インドは伝統的にモルディブの主要同盟国だったが、ヤミーン前大統領が親中路線に進んだ。これにより、モルディブの対外債務は前大統領在任中の5年で、12億ドル(約1350億円)超に膨れ上がった。(c)AFP/Amal JAYASINGHE