【11月17日 AFP】米国のマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は17日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の関連行事で演説し、中国の「不透明な小切手外交」や貿易慣行を非難した。

 ASEAN地域の企業経営者らが参加した行事で演説したペンス大統領は、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が掲げる大経済圏構想「一帯一路(One Belt One Road)」から不公正な貿易慣行まで、幅広く中国を批判。米国側につくよう太平洋諸国に促した。

 ペンス氏に先立ち習主席も同じ行事で演説し、保護主義的な行動は近視眼的で失敗する運命にあると演説し、貿易戦争や新たな冷戦に勝者はないと強調していた。習主席は「障壁を設置したり緊密な経済関係を断ったりする試みは、経済の法則や歴史の流れに反している。これは近視眼的なアプローチで、失敗する運命にある」と主張した。

 さらに、「われわれは保護主義や単独行動主義にノーと言わなければならない」と述べ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権の「米国第一主義」を遠回しに批判。「冷戦であれ、武力に訴える戦争であれ、経済戦争であれ、対立が勝者を生み出さないことは歴史が証明している」と訴えた。(c)AFP